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恵那市・中津川市で快適な平屋を建てる時のポイント~ 

一年中快適でいつまでも安心して暮らせる平屋を建てるために知っておいてほしいこと ~


全国的に平屋の建物がとても増えているようです。住宅雑誌やネット記事などでも「平屋特集」などを目にする機会がとても増えました。。この恵那市、中津川市の岐阜県東部においても同様で、当社にも平屋を希望される方が増えているのを最近は特に感じます。平屋と言えば、「足腰の心配のある年配者が建てる家」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、最近では若いご夫婦でも平屋を希望される方がとても増えています。これからの家づくりには、「平屋」は決して特別なものではなく、選択肢とし必ず入ってくる家づくりになっているということだと思います。
平屋には2階建てとは異なる特徴があります。今回はそのメリット・デメリットも交えながら、快適で暮らしやすい平屋を建てるためのポイントを解説したいと思います。
 


 

平屋が増えている理由

まず、当社の地元でもある、恵那市、中津川市において平屋が増えている理由を挙げてみたいと思います。
 

①土地の価格が安い

敷地面積が広い通常の1・2階分の大きさの面積を1階だけで建てる訳ですから、当然、広い敷地面積が必要となります。この地域は、名古屋や東京や大阪などの都市部よりは土地価格が安いこともあり、面積の大きな住宅地が多いことがその要因の一つだと思います。

②終の棲家として

年配者が終の棲家として建てるケースが増えているお仕事をリタイアした方が「終の棲家」として建てるケースです。年配の方にとっては、階段の上り下りが少ない平屋は暮らしやすいこともそうですが、子供たちも独立して、広い家は必要ないけど、快適な暮らしがしたいという方にとっては、平屋で充分ということもあります。特に、都市部での勤務を終えて、最終的に生まれ育った地元で暮らしたいと考える方も増えている気がします。

ライフスタイルの変化

一方、ライフスタイルの変化により、年配者に限らず30代子育て世代でも平屋を希望される人が増えています。
リモート勤務が増えてきたこともあり、現在も都市部に勤務中の若い方でも、あえて地元の恵那や中津川で平屋で居を構えるケースも目立ちます。
次でも解説しますが、年齢関係なく平屋のメリットを生かした暮らしをしたいという方が増えていることが、要因の一つだと思います。
  

 

平屋のメリット・デメリット

では平屋のメリットやデメリットを解説します。

【メリット】
① 階段がないので上下の上り下りがなくて移動が楽である

階段がないので上下の上り下りがなくて移動が楽であるこれは特に足腰が弱くなった高齢の方などが気にされる点だと思います。毎日の階段の上り下りがつらいという方にとっては、とても大きなメリットです。また、寝室とリビングや水回りが同じフロアにあるのも動線計画的にも楽です。

②  上下で遮断されないので、家族の気配を感じることができる

上下で遮断されないので、家族の気配を感じることができる2階建ての場合は、1階と2階に空間が分かれることで、家族の暮らしが遮断される恐れがあります。その解決策として吹き抜けなども有効ですが、設計的に難しい場合もあります。ここも、平面的な繋がりが大きい平屋が若い家族にも好まれる要因かもしれません。
 


 

③  吹き抜けを作らなくても勾配天井で開放的な空間が実現できる

吹き抜けを作らなくても勾配天井で開放的な空間が実現できる平屋の場合は、全ての部屋が屋根にがあるので、その屋根部分を勾配天井にすることで部屋に高さを造ることができます。吹き抜けを造らなくても開放的な空間となるので、効率的と言えるでしょう。コストアップにはなりますが、その勾配天井部分に木を貼るなどするととても素敵なテイストにもなります。

④  庭に直接つながる空間が増える

庭に直接つながる空間が増える2階の場合は、外に直接繋がる空間はバルコニーを設置するしかありません。しかし、平屋の場合は窓の配置を考慮すれば、どこからでも外に繋がることが可能です。ウッドデッキや芝生などを設置して、家の中と外を上手につなげることで、とても暮らしやすい楽しい建物になります。

⑤  建物にかかる地震力が少ない

建物にかかる地震力が少ない地震力は建物の重さに比例します。平屋は1階部分に2階の重さが載ってこないので、地震力が少ないという利点があります。つまり、2階建てより大きな空間が安心して設計できるというわけです。しかし、耐震性を落として良いという意味ではありません。平屋であっても耐震等級3をクリアしていただくことは必須です。

⑥  階段がない分は有効活用できる

階段の分を有効活用できる純粋に階段がいらない分だけ、同じ床面積でも有効な空間が単純に増えることになります。

⑦  壁や屋根が低いのでメンテナンスしやすい

壁や屋根が低いのでメンテナンスしやすい2階建ての場合は、壁や屋根のメンテナンスや補修の際に足場が必要となり、その分コストが掛かることが悩みです。しかし、平屋の場合は高さ自体が低いので足場を必要としないケースも多いです。簡単なメンテナンスであれば、ご自分でできるケースもあると思います。

⑧  屋根面積が大きいので、太陽光発電の掲載を増やすことができる

屋根面積が大きいので、太陽光発電の掲載を増やすことができる光熱費の高騰で、太陽光発電も注目されていますが、屋根面積が大きいほどその掲載可能量は大きくなるのでご希望次第で多くの発電が可能となります。ZEHやLCCM住宅なども実現しやすくなります。
 
では、デメリットも検証してみます。

【デメリット】
①  一定以上の敷地面積が必要

敷地の面積が必要2階分の間取りを1階部分だけで設計するので、その分敷地面積は広くなければなりません。敷地が狭いと、満足できる間取りが難しいこともあるでしょう。また、新しく土地を購入する際には、坪単価が同じエリアであればその分購入費用が増えるというデメリットがあります。ただ、恵那市や中津川市であれば、比較的坪単価は高くないですし、販売敷地面積も大きい土地が多いので、それほど心配する必要はないと思います。

② 建築費が割高になる

建築費が割高同じ床面積と平屋と2階建てと比較すると、どうしてもコストアップになります。大きな理由は工事費の高い部分でもある「屋根面積」と「基礎面積」が倍になることが大きいです。階段がいらないとか、窓の数が少なくて済むなどの有利な点もありますが、トータルで考えるとどうしても建築費が増える部分が多くなってしまいます。これが現実的には平屋の最大のデメリットかもしれません。ここをどう考えるかですね。

③  家の中が暗くなりがち

家の中が暗くなりがち平面的に広くなることで、どうしても窓から家の中心まで遠くなります。そのせいで外からの光が家に入りきらずに、日中でも家の中が暗くなる恐れがあります。ただし、これは設計の仕方で大きく変わります。設計者はそこを考慮して間取を決める必要がありますので、お客様にとっては設計者の見極めが必要です。

④  水害時にリスクがある

水害時にリスクがある水害などが起こった際に、2階建ての場合は1階が浸水しても2階まで行かなければ被害は半分ですが、平屋の場合は、多くの部分が水につかる恐れがあります。建築予定地が水害の心配がある場所では、そこも考慮したほうが良いかもしれません。
 

快適な平屋にするために

このように、平屋にはたくさんのメリットといくつかのデメリットがあります。お客様はそれらをご理解したうえで、より質の高い平屋を実現してほしいと思います。住宅会社としては、このような平屋の特徴をしっかりと認識したうえで、その敷地やお客様の暮らし方に合わせた最適なご提案を行う必要があります。これらのメリットを最大に生かしつつ、デメリットはできるだけ解決策を見つけ、可能な限りそれを解消しながら、快適で暮らしやすい平屋を提案することが求められます。
 

日伸建設が取り組む平屋の考え方

日伸建設で平屋をご提案する際には、具体的に次のようなことを考慮して取り組んでいます。


①開放的な空間

家の中の空間は、勾配天井で開放感を演出して、構造的にもできるだけ柱や壁に仕切られないような空間を意識して計画するようにしています。勾配天井にしない部分はロフトなどにして空間の最大活用を意識しています。
 


 

②パッシブデザイン

窓の配置を最適なものにして、場合によっては中庭などを設けるなどしながら、できるだけ家の中に光が取り込めるような工夫をしています。もちろん、パッシブデザイン の「太陽の光」や「風通し」などの自然の力を最大活用した夏涼しく、冬暖かい設計も大前提です。
 

 

③外とのつながりを大事に

外との繋がりを重要視して、植栽やウッドデッキなどを活かすことを考えて、最適な窓の配置を考えながら全体のプランニングを心がけています。

④高性能の平屋

構造や断熱も、平屋の特性を生かして計画します。耐震性もSE構法による最高等級等級3をクリアした上で、開放的で心地よい空間設計をします。断熱性能についても、屋根面積や床下面積が大きい平屋の特徴を生かしながら、快適な空間の性能を実現するように計画しています。省エネ性能についても、基本的な性能を高いレベルにしつつ、ご要望される方には太陽光発電なども積極的にご提案します。

日伸建設では、このような考え方を軸として、お客様の敷地条件や暮らし方に最適な提案をして実現した平屋の家が数多く存在します。是非ご参考にしていただければ幸いです。

今後も暮らしやすい高品質の平屋をご希望される方は、お気軽に日伸建設へ問い合わせください。