自然の力を最大限に生かすデザイン
「光」と「風」を設計に取り入れる
③ パッシブデザイン
太陽の光を冬は部屋に取り込み、夏はシャットアウト
一年を通して快適に暮らすために「断熱性能」が大事であることはもちろんですが、設計の手法によっても大きな効果があります。
まず、大切なことが太陽の光をコントロールすることです。
寒さが厳しい冬においても、太陽の光をたくさん家の中に取り込むことができれば 、その熱が床に蓄熱して室内はとても暖かくなります。そのためには、南面の窓の大きさや高さをしっかりと考えて設計することが重要になります。
太陽の高さが低い冬の季節に家の奥まで太陽熱を取り入れられる窓の設計です。
一方、暑い夏の季節は逆に太陽の光が家の中に入らないような設計が必要となります。
冬のことを考慮しつつ、太陽の位置が高い夏はその光をシャットアウトするために「庇」や「軒」「バルコニー」などをうまく配置して、できるだけ遮るような設計が大事になるという訳です。
また、「落葉広葉樹」などの植栽なども上手に生かすと、夏は茂った葉が光を遮り、冬は葉が落ちることで光を通すという効果を得ることもできます。
このように、太陽の光をうまく生かしていくことで快適な暮らしを可能にします。